数多くある都市伝説の中でも頻繁に耳にするのが、「Windowsのパフォーマンスを常にベストな状態に保つ為には定期的にOS の再インストールを行う必要がある」というモノですが、今回は再インストールが必要となる本当の原因は何なのか、そしてどのようにして修復するべきなのかについて迫ってみたいと思います。
時間の経過と共にWindowsの速度が遅くなるように感じるのはなぜなのか、そしてどのようにしてこの問題は解決出来るのかについて今回はお話していきますのでぜひ最後までお付き合い下さい。
PC のケアをちゃんと行っていればWindowsが時間と共に遅くなる、ということは実際問題ありません。下記の手順に沿って作業を行っていけば、データをバックアップしてディスクを挿入してWindowsを入れ直し、その後必要なアプリをまたインストールしていく、という煩雑な作業から開放されるはずです。
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■時間の経過と共にWindowsを遅くしている原因とは?
ほとんどの場合、時間の経過と共にWindows PCは確かに遅くなってしまいます。では、何が原因となってこのスピードの劣化が起きるのでしょうか? スピードを遅くしている主な原因は、
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- 上手くプログラムされていないアプリが常駐アプリとして起動し続け、メモリやCPUサイクルを無駄に使用してしまうこと
- Windowsに関連付けられた上手く書かれていないローレベルアプリケーション
- または1つ以上のアンチウイルスアプリを同時に走らせていること
など、です。またPCのハードドライブの容量が足りなくなってきた場合にもPCは確実に遅くなります(これは直接的にWindowsが悪いわけではないですが)。
要するに問題はWindowsそのものではなく、大抵の場合、パソコンを使用するユーザが多くのジャンクアプリをインストールしてしまうことにあるのです。言い換えると、ユーザが安全対策やクリーニングを時間の経過と共に怠ってしまうことが根本的な問題だと言えます。
■ジャンクアプリのインストールを控えよう
ソフトウェアのインストールとはPCにエサを与えるようなものだと考えてみて下さい。体に悪そうなジャンクアプリばかりを食べさせていると、段々と体調が悪くなり、スピードが落ちてしまうのは目に見えた結果ではないでしょうか?上手く設計されていないアプリは不要なDLLファイルでドライブにゴミをまき散らし、必要ないにも関わらずWindowsに常駐し、レジストリを膨張させ、不要なアイコンをシステムトレイに追加し、メモリやCPUサイクルを無駄使いします。一つ、二つであれば大した問題ではないのですが、これらのアプリが増えるに従って、PCのスピードも必然的に落ちていきます。
■何をインストールするのかについてよく吟味するべし
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ライフハッカーでは数多くのソフトウェアアプリケーションを紹介していますが、これは全てのアプリを同時にインストールして使うと便利になる、というものでは決してありません。本当に必要なアプリかどうかをよく考えて、必要なもののみをインストールするようにしておくと、長期的にはWindowsの再インストールという煩雑な作業を回避出来るのです。
それではどのようなアプリをインストールする際に注意するべきなのでしょうか? 特に注意すべきは下記の種類のアプリです。
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- エクスプローラのプラグインとして機能するアプリ: これらのアプリはシェルに直接関連付けられるので、問題が起きた場合PC全体のパフォーマンスに影響を及ぼします。最悪の場合はクラッシュを繰り返す、ということにもつながります。
- アンチウイルスアプリ: PC速度を落とす大きな原因の一つです。リアルタイムアンチウイルスアプリは同時に1つ以上起動しない、というのが鉄則です。ちなみにライフハッカーのオススメアンチウイルスツールはMicrosoft Security Essentialsです。もしこのツールを入れるのであれば、他のツールは同時に起動させないようにしましょう。
- 「PCのスピードを加速」、または「RAMを最適化」、などの宣伝文句のツールは出来るだけ避けましょう。大抵の場合、速くなるどころかこれらのツールはPCの速度を遅くします。
- 製造者のウェブサイトから正規のシステムドライバを常にインストールして下さい。ドライバはパフォーマンスに直結します。安定した、最新版のドライバを常に使うように気をつけて下さい。
- レジストリクリーナーは一長一短です。大抵の場合、PCのスピードを上げてはくれません。それよりもレジストリクリーナーの最大の問題はほとんどのツールが起動時にシステムトレイに常駐する、ということです。これはメモリおよびCPUサイクルの無駄使いです。
- ポータブルアプリが提供されている場合にはポータブル版を使う、という発想を心がけて下さい。ポータブル版とはつまりPCの内部に入り込まない=PCに不要なものを入れない、ということです。
■コンピュータを常にきれいに保つべし
ジャンクアプリをつい入れてしまう習性を打破し、優秀で便利なアプリだけを使う習慣を身に付けたなら、次は残りの不要物のクリーニングを常習的に行うことが大切です。CCleanerをボタン一つで静かに起動させるショートカットを設定しても良いですが、うっかり忘れないためにはCCleanerが定期的に自動実行されるようにスケジュールしてしまう方が良いかと思います。
『CCleaner』が掃除してくれるのは一時ファイルのみなので、PCのそれ以外の部分をきれいにしてくれるツールが別途必要です。ライフハッカー自家製の『Belvedere』を使うとPCのセルフクリーニングを自動化出来ます。またはダウンロードフォルダを自動的に空にすることも可能です。
ファイルの自動削除がこれだけ行われ始めると、ハードディスクが断片化してきてしまいます。Windows 7またはVistaを使っている方であれば、デフラグは自動的に行われるのでいじらない方が賢明です。Windows XPユーザの方はWindows Tasksを使用し、ドライブを自動デフラグするスケジュールの設定が必要となります。
■バーチャルマシンまたはSandboxを使ってソフトウェアのテストを行う
いやしかし、ちょっと怪しい感じの最新ソフトもテスト使用してみたい、という願望がどうにも捨てきれない方は、メインシステムにインストールする前にバーチャルマシンを使用してみる、という方法がオススメです。XPまたはWindows 7 VMへのソフトのインストールは可能です。また『VMWare player』最新版のリリースによって、ゲストVMでもWindows Aeroの使用が可能になりました。
このバーチャルマシン、という概念にまだなじみがない方はVirtualBoxでバーチャルマシンを作成する方法を一読してみて下さい。またWindows 7ユーザの方はXP Modeの使い方ガイドを読んでみて下さい。バーチャルマシンはちょっとな、という方であればWindows SteadyStateを使用してPCを保護し、全ての変更を再起動時に戻す(英語記事)、という方法もありますよ。
簡単にまとめると、常にちょこちょことメンテナンスするか、または具合が悪くなった時に全てを再インストールするか、という違いだと思います。再インストールを出来れば避けたい、と思う方はぜひ参考にしてみて下さい!
How-To Geek (原文/まいるす・ゑびす)
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